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使命感 [仕事の信条]

昨日、石油をタンクローリーで輸送する企業の方に
大雪に関しての対応を伺った。

テレビ等で報道されているように、山梨県内で
タンクローラーが何台も立ち往生してしまい
大変な状況である。

何回か登場しているが、私の知人が、モロに雪に閉じ込められて
48時間以上車の中で救出を待ち、
その後、近くの民家に数日御厄介になり
ようやく、昨日5日ぶりに自宅に戻ることができた。

facebookでときどき状況をアップしてくれるのだが
こちらはどうしてあげることもできず、がんばれっ!という
メッセージを書き込でいた。


昨日、タンクローリーの配車をされている責任者の方に
素朴な疑問をぶつけてみた。

私「事前に大雪だってことが分かっていれば、配達に行かなかったのでしょうか?」

「いや、大雪が来るってわかっていたから、配達の依頼が多くあり
 それを断ることができませんでした」

私「立ち往生してしまうのが分かっていても?
 先週も同じことがおこっていましたよね?」

「石油は命に直結します。暖房に使ったり、車に使ったり。
 だから、大雪で、みなさんが困ることが分かっているからこそ
 配達に出ないわけにはいかないんですよ」

私「で、でも、結局タンクローリーが帰ってこれないと
 別の配達に支障をきたしますよね」

「そうなんです。。。。
 結果的に、私の判断が正しかったのかどうか。
 難しいところですよ。
 運転手も危険にさらしてしまいましたし」

私「運転中、滑って横転するってことですか?」

「いや、タンクローリーは、配達が終わると車重が軽くなるので
 少しの雪でも、タイヤが空回りして、雪から脱出できなく
 なってしまいます。

 そうすると、今回みたいに、何日間も閉じ込められてしまいます。

 ある運転手から、氷点下の中、車の軽油が無くなってしまい
 エンジンが止まり、寒くて死にそうだ、という連絡が入りました。」

私「ローリーの中に軽油があったら、使ってしまえばいいんじゃ
 ないですか?命が危ないのであれば」

「いや、そういうわけにはいきません。商品に手を出すわけにはいきません。
 そのものには、近くのガソリンスタンドに、腰までの高さの雪の中を
 ポリタンクを持って 歩いて軽油を買いに行かせました。」

私「そうですか。。。。。(絶句)」
 


自分の命の危険をかけて、人の命を救うために仕事をする。

今回はおおげさでなく、そんな状況だったのです。

仕事の使命感を教えてもらいました。
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