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パワーハラスメント対応 [人材育成のヒント]

パワーハラスメント、いわゆるパワハラ。
社会問題になっていますね。

企業で、立場や役職をたてに、部下やメンバーへのいじめで
本人をうつ病にさせたり、退職に追い込む。

学校でのいじめと基本的に変わらず、子供がいじめをするのであれば
大人だったいじめをする、なのでしょうか。

さて、ある訪問した企業で、パワーハラスメント対応を、独自に行っていて
これは素晴らしいと感動した事例があったので紹介させていただきます。

そのまま記載するわけにはいかないので、ある程度脚色してあることを
ご了承ください。

その企業は、全員を対象に無記名でパワーハラスメントを
受けたことがあるのか、見かけたことがあるのかを調査しました。

無記名ですが、筆跡で自分がわかってしまって、本当のことが書けない
という人のために、この調査は総務のみが見て、絶対に公開しない
という条件で、提出してもらいました。

上司からパワーハラスメントを受けている人が、そのことをアンケートで
書いて、上司に知られたら、ますますパワーハラスメントがひどくなることを
恐れているからです。

さて、結果は、40%の方がパワーハラスメントがあるということでした。
この40%という数字は、企業の平均だそうです。

だいたいどの企業でも40%くらいはあるそうです。

ちなみに40%とは、感じた人の割合で、
例えは50人の企業では、20人が感じている、ということです。

総務の担当者は、事前に良く勉強していて40%という一般の数字も
把握していたのですが、まさか自分の企業で、そういう実態だとは思わず
少なからずショックを受けたそうです。

いわゆる見えにくいパワーパラスメントなのでしょうね。

さて、個人に特定していくと、パワーハラスメントを部下に与えている
上司は限定されたそうです。

例えばAさんだとしましょう。

そのAさんに部下が10名いたとすると9人からパワーハラスメントを
受けているとのことでした。

ほとんどの部下から実名で出されたのですから、間違いないでしょう。

総務も手をこまねいているわけにもいかないので
本人を呼び出して、そのことを伝えたそうです。

ちなみに、パワーハラスメントをする人の特徴は一般的に

 ・あいさつがキチントできない(人の目をみない とか)

 ・笑顔を見せない

 ・仕事が人より、やや出来る

 ・話がやたら長い

 ・まじめ

だそうですが、Aさんはまさしくこの特徴を満たしている方だそうです。


要するに、自分で仕事をすれば、他の人よりも出来るので
部下が自分のレベルまでできないことを、我慢できない、ということでしょう。

なので朝礼での話が長くなり、愚痴っぽくなって、最後は感情が交じり
怒るような口調で話すのでしょうね。

更に、普段人と接するのに、上手に人の感情を持ち上げることができずに
苦虫をかみつぶしたような表情なので、年中怒っているように見えるのでしょう。

そういう人から小言を言われたら、それだけでパワーハラスメントだと
部下は感じるのでしょう。


Aさんの言った言葉は、これもパワーハラスメントを行っている人の特徴
通りだったそうです。

「私は悪くない。正しいことを言っている。
 やらないあいつらが悪い。」

この言葉からも、どういう人が分かりますね。

 ・人の話に耳を貸さない

 ・自責(自分に責任をあることを)ではなく、他責(他人に責任がある)が常である

こういう人の言うことが大抵決まっています。

仕事は大変なものだ。甘やかしていたら、いい仕事なんてできない。
厳しく言うべきことは言わないと、誰が言うんだ。


Aさんは、その後少しの間は、おとなしくなったそうです。

しかし納得しているわけではないので、元に戻りそうな時もあるそうです。


私が、総務の方にお尋ねしました。

また元に戻ったらどうしますか?

そしたら、明快な答えが返ってきました。

他の部署へ異動させます。
なぜなら、自分が知らない仕事だと、謙虚に仕事を他の人から
教えてもらおうとするでしょう。

なので、しばらくは自分を出さずjにやっていけるでしょう。
で、また元に戻ったら、次の部署へ異動させます。


なるほど、と思いました。

最善の策かどうか分かりませんが、企業として取りうる
効果的な対応かも知れませんね。

その後、どうなったのか、また訪問して伺ってみようと思います。


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