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今いる人を活かす [人材育成のヒント]

最近、いろんな企業から相談を受けている内容を
総合すると、ここに行きつく。

それは、「今いる社員を、どうやって活かそうか」である。

業種や業態に限らず、企業の規模に限らずである。

労務管理の主命題がここにあるわけだから、当たり前の相談というか
悩みなのは、その通りであろう。

でも、大変多いのには理由があるのかなと思ってしまう。


例えば、一人一人の仕事が専門職化してしまっていて
その人に任せておけば安心、という安易な発想が
担当者のやる気をそいでしまい、向上心を失わせて
しまっている可能性がある。

新しい仕事を嫌がる社員がいることも事実だが
常に仕事が回している職場に勤めた人であれば
最初から、一つの仕事だけにこだわることは
なかったかも知れない。

今の社員に対する不満や悩みは、ひょっとして
それまでの制度や社風、または人事においての怠慢が
引き起こしてしまっているのかも知れない。


そんなこと言っていても、始まらないので、ではどうしたらいいのか。

今からでも5年後、10年後のことを考えてスタート
しなければならないでしょう。

例えば、各々の仕事を他の人に渡して、他の人もできるようにする。
最終的には、仕事を入れ替える。

最初は、社員からの大きな抵抗があるでしょうね。
また、仕事のトラブルも、相当でるでしょう。

だから、やらなければ良かったとの苦情もでるでしょう。

社員が辞めてしまうかも知れない。

でも、その過程で、無駄な仕事が見つかったり
重複している仕事が出てきたりという副産物も望めます。

大事なのは、決して後戻りしない、ということ。

ほとんどの人は、もとの仕事に戻りたいと思っているし
どうせ、中止になるだろうと、たかをくくっているでしょう。

何があっても、やり通すという強い意志を示すことで
社員に本気度を見せることができるでしょう。

そんなことを、ここ数日のヒアリングで感じました。
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