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社会の中の事業 [思ったこと]

先日、ある企業の工場訪問をさせていただいた。

普段私たちが接している食べ物が、こんな思いで
作られ届けられているということを知り、大変ためになった。

その企業は、某大手コンビニのお惣菜を製造して
コンビニに届けているのだが、

農家ー工場ーコンビニー消費者 という間に入って
事業を行う難しさや大変さを、実体験に基づいて話していただいた。

まず農家。

食品に使う野菜は、工場としては必要な時に必要な量が
なくてはならないし、もちろん品質も求められる。

ところが野菜は、自然の中で作っているので、気候や
その他もろもろの影響を、もろに受けてしまう。

なので、それらを補うための工夫がしてあるのだ。

そして、コスト。

高ければ、利益が出なく、事業として継続できないので
安く仕入れられるような値決め、これは経営者の腕の
みせどころだろう。

そして、品質。

よい品質とは、とれたての土がついた野菜が一番おいしい。

では、それを工場でどうやって製品に加工していくのか
ここは工場のノウハウだらけなのだ。


次に、コンビニと我々消費者。

消費者とは、気が変わりやすいもので、
例えば、ハンバーグを食べにファミレスに入ったのに
ミックスフライを注文してしまうのが、消費者の実態であり
その気が変わりやすいものすごく大勢のコンビニ利用者が相手なので
どの商品が、どのくらい必要なのかを予測するのが
大変難しいらしい。

日によって、ある商品のオーダーが10倍も発注量が増えたり
減ったりすることもあるそうなのだ。

普通の製造業で、こんなことは、あまりないでしょう。

しかも、生鮮食品なので、いつ作ったかが勝負。

今日作ったお総菜が、今日コンビニに並び、今日私たちが買っていく

こんな製造と流通過程って、めったに目にすることができませんね。


その中で、品質を維持して、適正なコスト設定をして
利益を上げて、事業として成り立たせていく。

このために、ものすごく辛抱強くないと、耐えられない世界だそうです。


普段何気なく、コンビニで買っているあの食べ物。
その裏に、大勢の人たちの、長年の知恵が詰まっているのですね。

すごいですね~。

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