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ベテラン社員との接し方 [人材育成のヒント]

先日の研修で、ある若手の監督者が
自分の部下である、20歳以上も年上の嘱託さんである
ベテラン社員に、どのように接しているのかを
話してもらう機会があった。

実際に行っていることなので、参考にしていただけることが
あるのではを思い、書き残しておこうと思う。

その監督者は、30歳中盤で、ある部署に空きがでたため
二段階特進で、経験のない部署に配属になってしまった。

受け持ち職場は製造のある現場である。
異なる製造現場からの転属だ。

物づくりの基本は当然経験しているが、その職場の製品は
良く分からない。

しかも、ここにいる年配の方が経験した役職を飛んで
監督者に昇格してしまったので、それを受け入れる人たちからすると

 ・おれたちの仕事は知らない
 
 ・おれたちが経験した役職を飛んで昇格した

という二重の拒否反応があるのである。

そこはこのベテラン社員は大人だから、あからさまに
指示に対して拒否するわけではないが
若手監督者の指示に、素直に従うわけでもない。

おれたちには、ここでずっとやってきたやりかたがあるから
口出しをしないでもらいたい、という考え方だ。


この若手監督者は、どうしような悩んだ末に
どうせ、この部署の仕事は知らないから
教えて、教えて、という姿勢で接した。

また、普段の会話は敬語を使わずに、現場のおっちゃんたちと
同等のタメ口で話をしたそうだ。
その方が距離感がちかづけるからだそうだ。

常に、軽口をきいてコミュニケーションをとるようにした。

いざ、教えてもらう場面では当然敬語をつかって
感謝の気持ちは伝えるようにして、オンとオフの切り替えを
ちゃんとした。

そのような関係を続けていると、いざ、監督者の責務である
注意するという場面でも、気をつかわずに、注意できるのようになった。

ベテラン社員も、いつもの会話のように注意されたことに対して
返事をしてれるので、ギスギス感はないそうだ。

ただし、注意をその場では聞くのだが、また時間が経つと
自己流のやり方に戻ってしまっているので、その時にはまた
同じように注意することを心掛けた。

同じことを注意していると、お互いの関係が悪くなってしまいそうだが
その間に、なにげない会話が挟まっているので
カドがたつほどにはならない。

釣りの話とか、趣味の話とか、天気の話とか、健康の話とか
ともかく、相手の興味のある話をふって、それに対して
軽快に受け答えするということが大事なのだ。

いかがでしょうか。これからこのようなケースがもっと増えてきます。

少しでも参考にしていただければ嬉しいです。

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