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安全の意義 [安全教育]

取引先で、労災事故が発生しました。

運搬乗り物に乗っていて、後方確認せずに移動したため
静止して作業中の方に突っ込んでしまいました。

かなり重症です。

昨年も同様な大きな事故が発生したため、大変な問題に
なってしまいそうです。

今回は、後ろを見ないで走行したたため
事件性もあるということで、警察も入ってしまいました。

その後、重大災害が連続したということで
監督署の指導が入る可能性が高いです。


私の仕事として、被災労働者への支援の相談、
監督署との対応及びその後の安全対策始動、とかあります。

そして、気にかかるのが安全教育です。

いろんな企業で安全教育を担当させていただいていますが
それが、どれほど寄与しているのかは、正直分かりません。

教育を受講したその時には、安全の意識付けができるのでしょうが
その後、徐々に薄れていってしまうのが本当なのかな、と思います。

では、安全教育がムダかというと、決してそんなことはないと
信じています。

安全には絶対の対策はないし、確実な教育はありませんが
やり続けることが大事なのかなと思っています。

1年に1度、それが無理なら3年に1度でもいいのでしょう。

もっと回数多くやらなければ いけない職場であったなら
自分たちで安全意識を高めあう社内教育も、あってよいでしょう。

そういうことに関与できればな、と今日決意しました。

事故は、みんなが嫌な思いをしますし、
なにより、災害を受けたその人が「痛い」です。

他人ごとではなく、自分ごととして、とらえたいと思います。
 
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コミットメント(決意)は誰のもの [安全教育]

先日ある企業に安全についての相談で訪問した。
その企業は、労災事故の件数が増えてきているため、なんとかしたい
そのために力を貸してほしい、という依頼である。

ルール作り、啓もう活動、安全教育など、さまざまな打つ手があり
今後、効果のあるものから、平行して行っていこうと相談した。

そこで、全社一丸となって取り組むことができるよう、
スローガンや数値目標をたててもらおうと考えた。
いろいろ話し合ったが、何かしっくりこない。
なぜだろうと考えていたら、びくっと気づいてしまった。

それは、企業にコミットメント(決意)を迫っていたのだ。
これは、人に押し付けようとしていたことで、自分の信条に合わないことを
考えていたから違和感があり、しっくりこなかったのだ。

私の信条は、人にやらせる、のではなく自分でやることを決める、のだ。
だから、

私がこの企業に対して何ができるのかを、自分にコミットメント(決意)する

これが自分の信条に沿っているもので、これなら心底考えることができ
決めたことがしっくりくるはずである。

この企業 I社に対して、自分のコミットメント(決意)は、

まず1ケ月労働災害を発生させない、にした。

決めたのなら、これからその手段を考えればいい。
私がI社に対して、何を行えば効果的なのか。

1ケ月だけ災害が発生しなければいいのではなく、最初の月に何をするかを考え
次の月に、その方法が適切だったのか検証し、そして治すべきところは直す。
ということで、PDCAを回していこうと思う。

 PDCAとは、(Plan計画,Do実行、Check確認,Actio0n次に活かす)を繰り返すマネジメント手法です。

そして、このコミットメント(決意)が継続するためにどうしらいいのか。
真剣に考えて提案していこう。

スタートは、3月23日(金)からにしよう。

その理由は、ここに記すことはできないが、企業にとって分かりやすい日です。

 

今日の歩数 5,008歩


責任者へのアドバイス [安全教育]

先日、製造業のリーダーに対して研修のフォロー訪問を行ったときのこと。
彼の仕事は、製造業というよりも建設業に限りなく近い。

どういうことかというと、工場で製造する製品は、他の企業の工場に設置するもので
いわゆるプラントの一部分を製造しているのだが、
自社工場で製造するときに、既に相当大がかりなもののため
彼の部署は足場を組むのが仕事である。

IMG_1592b[1].jpg

足場とは、こういうもの。この写真は本文と関係ありません。

万が一にでも作業のし忘れがあると、即、人の命にかかわるので
作業ミスがあってはならない部署です。彼はそのすべての責任を負っています。

ところがミスが多い部下がいて、彼の対応に困っている、という悩みです。
彼が「締め忘れないな?」と聞くと「ハイ、すべて締めました」と答えるが
確認すると、締まっていない個所を発見すことがたびたびあるそうです。

現場の場合、このようなミスをなくすために、作業の後、「ねじ締め、ヨシっ!!」と
指差呼称を行うのが常識だが、注意すると指差呼称をやっているが、そのうちにやらなくなる。
また、指差呼称しても、締め忘れがあることもしばしば、ということでほとほと困っていた。

genba-anzen.jpg

「ダメじゃないかっ!」っと一喝してどなっても、委縮するだけでいい結果は得られない。

で、どうしているかというと、
彼から「全部締めました」という報告があると
彼にもう一度全部チェックさせて、締め忘れ個所を本人の目で確認させ
自分で気付かせる、やりかたをとっているとのことだった。

それでも、彼のチェックは心配なのと、
人は誰でも自分のやった仕事を再度チェックしても、なかなかミスを発見できない。
なので、最終的にリーダーが、すべてを見直すそうである。

ところが時間のあるときはいいが、
彼の部署は工場の中の一工程のため次の部署から急がれている場合は、
彼のチェック、その後リーダーのチェックと二度やっている時間はない時がある。

この時どうするか、例えば、二人で半分づつ確認して回ったりするそうだ。
または、リーダーがすべて、自分の目で確認して、しまっていない個所を
自分で締めなおす、ということもあるそうだ。

その場合、部下は自分のやった仕事を人にチェックされて
まずい個所を指摘されて、言われて直すということは
あまり、良い雰囲気ではなく、何より、仕事の重要性を認識せず
いつまでたっても一人前にならない。
ひいては、リーダーは僕のことを信用していないんだ、という被害者意識になってしまう。


リーダーは、「安全」と「人を育てる」という二つの重要な任務の間に挟まれていた。

そこで、こういうアドバイスをした。


忙しい時には、リーダーも一緒に点検するのはやむを得ないでしょう。
何より人の命がかかっている仕事をしているのですし、あなたにその責任があるのですから。

ですが、本人がキチンとやっているつもりの仕事を、他の人にチェックされるのは
やっぱりいい気持ちがしないでしょう。

なので、こういう言い方をして、チェックしたらいかがでしょう。

「おれは人を信じて、仕事は疑う。」

この言葉は、私の師匠から教えてもらった言葉です。
以前師匠の家で、研修材料を作っていたのですが、とても面倒な作業だったので
ついつい、いい加減が作業をしてしまいました。

その時師匠が

「おい、村松できたか?!」
私 「あ、ハイできました。」
師匠「ホントか?」
私「大丈夫ですよ」
師匠「ちょっと見せてみろ」
と、言われた時に、少しカチンときました。そこですかさず師匠は

師匠「おれはな、人を信じるが仕事は疑うんだ。もし、お前の仕事にミスがあり
    その結果受講者が、とまどってしまったら、元も子もない。
    なにより、お前が後悔するだろう。だから疑うんだ。」

私は一言もありませんでした。

この記憶がずっと残っていて、この時にひらめいて自分の思いをリーダーに伝えました。
リーダーは、笑って「ああ、なるほど、いいですねえ、そのセリフ。早速使ってみます」

と言ってくれました。

みなさんも、同じような悩みを持っていたら、使ってみてはいかがでしょうか?

使ってもらい、良かったということであれば、師匠の思いが伝わって
言葉が生きたものになると思います。

 

今日の歩数 万歩計を家に忘れたので? です、トホホ


安全教育のヒント [安全教育]

昨日、今日と安全教育を2社、異なるケースで行いました。

その際に感じたことと、その後企業の教育スタッフとの会話の中で

安全教育のヒントが見えてきたので、書き留めておきます。

もし、参考にしていただける方があれば、幸いです。

私の安全教育に関する思いは、こちらをご覧ください。

 

A社  オートメーションでプラスチック製品の加工を行っている工場

    人の作業は機械のオペレーター、最良の供給、型換え、製品検査

    材料の搬入と投入、製品の梱包出荷

    安全教育の対象・・・昨年入社した1年目の新人

 

B社  同じく、オートメーションで紙製品の加工を行っている工場

     人の作業は、ほぼA社と同じ

    安全教育の対象・・・職長と作業員、

                作業員の中には中途で採用された経験の浅い者もいる

 

A社では、入社時や職場で「ヒヤリハット(ケガをする一歩手前の事故のこと)

      「KY(危険を事前に予知すること)」等の教育を行っているとのことでしたので

      復習を兼ねて、受講者に職場でどのように安全教育を受けてきたのか尋ねました。

      ところが反応がありません。みな、ぽか~んとしています。

      納期や品質に対しての考え方や注意点、マナーやルールについては、きちんと

      理解していたので、その状況を私は理解するのじ時間がかかりました。

      気を取り直して、「安全とは」というところから始めました。

      その後、「ヒヤリハットとは」「KYとは」と進み、

      KY事例をサンプルの図を見せて言わせたところ、きちんと言うことができました。

      zu.jpg

      ますます、分からなくなってしまいました。

      危険予知はできるのに、安全については知らない???

      この答えのヒントは、そのあと教育スタッフの方からのメールで得ることができました。

      それは、B社の後で。

 

B社  職場ごとにグループを作ってもらい、自分たちの職場で集めてきた「ヒヤリハット」を

    どのように対策して、危険を減らしていくか、という勉強会の進行役を行いました。

    グループの中には職長さんを含め、ベテランの方、若手の方、中途の方等で構成されています。

    勉強会の記録を残して、これから職場の安全活動につなげていくために、

    文章で残しておこうということで、結構文章の書き方でみなさん四苦八苦していました(^^ゞ

    参加しているメンバーや、自分の職場のことなので、

    「あそこのあれ、あぶないよな~」「そうそう、こっちから回ると散らかっていますよね」

    と言葉や説明が不要なのですね、一緒に働いているし、

    なにより、現場の人は会話や言葉で仕事をしているわけではなく、技能や技術で

    自分の存在を表していますから、文章とかは、みなさん苦手ですね。

    さて、B社は労災事故はここ数年増えてきて、なんとかして件数を減らそうという目的で

    勉強会を始めました。

    ところが勉強会の当日にも労災事故があり、教育スタッフも、ほとほと頭を抱えていました。

    勉強会の後、スタッフの方といろいろ現状の聞き取りを行ったところ

    労災事故に遭うのは、新人や中途で採用した経験の浅い人が多いとのことでした。

安全は、どんなに気をつけていても、はっとした瞬間に発生しています。

しかし、機械や設備で対策を取ろうと思うと生産性に影響して、非現実的な対策になってしまう。

管理職や職場のリーダーが常に目を光らせて、監視しているわけにもいかないし

何といっても、そのような職場は息がつまってしまう。

 

では、どうするか。

お互い働いている者同士が、声を掛け合う。

 

なんだ、そんなことか。と思わないでください、ここからが肝心。

 

1) 働きがいのある職場を作るためには、管理職や監督者の指示や指導を極力減らし

   自主性を高める職場にしたい。

2) 更に安全を保つには、働いている者同士が声を掛け合える雰囲気を作る

3)  特に安全に関しては、ベテランや先輩は経験の浅い人や新人のやっていることに

   注意を払い、危ないことが起こりそうな時に声を掛けるようにする。

    ※ 自由な職場を保つために

4)  その時に、「こうしろよっ!」とか「こっちから取ることになっているだろうっ!」という声の掛け方でなく

  「安全のために、こうしらないといけないぞ、自分のためだ」とか

  「こっちから手を伸ばしてとらないといけないぞ、昔、この作業で手を5針縫ったやつがいるから」

  のように、安全のために、今注意していることを認識させることが大事だと思います。

  ※ 注意されている側は、「なぜ言われているのか、単に決めごとだから言われているのか」 

    「それをやらないとどうなってしまうのか分からない」のです。何せ経験が少ないですから。

    注意するベテランは、危険がことが当たり前のことだから省略してしまうのですね

     自分にとっては当たり前のことだから、ケガしたくないから。

 

5) 時には勉強会等で、ベテランから新人に「ここが危ない、なぜならこういうことが起こる可能性がある」   

  ということを教えてあげる時間を設けるのもいいですね。

  勉強会でのベテランさんの仕事は、頭を悩ませて難しい文章を紙に書くのが役割ではなく

  その貴重な経験を後輩に伝えるのが役割でした。

  すみません、今日の勉強会の進め方、私は反省しています。

 

いかがでしょうか、私の思いが伝わるかどうか、少し不安です。

この話し、ご不明な点があれば、ご質問ください。

お答えすることで、もっと分かりやすい説明ができると思います。

 

私が安全教育を行っているのは、ケガで不幸な思いをする人をなくしたいから、です。

 

今日の歩数 4,795歩

 

 

 


安全教育を行う経緯 [安全教育]

今年から、どの研修でも、なぜ私がこの研修の講師を行っているのかを話すようにしています。

自分の思いを短時間で要領良く伝えるのは、マインドとスキルが必要なので、練習しています。

今日は、ある企業で安全教育を行いました。

このようにまとめました。

私は、社員研修の仕事以外に社会保険労務士の仕事もしています。
仕事の中には労災事故の申請手続き、というものもあります。

過去には死亡事故にたちあったこともあります。
ご主人が亡くなられて残された奥さんとお子さんの悲しい場面に接したこともあります。


その時には今後こと、出来るだけ困らないように間違いない手続きに心掛けます。
起こってしまった後の手続きも大事ですが、
起こる前に安全に作業出来る仕事に携わることが出来ないか
ということで、安全教育の勉強をして、今この仕事をしています。


自分の思いを伝えると、そのあとの受講者の反応は違って来るのを感じられます。

これからも、押し付けがましくなく、自分の思いをみんなと共有できればいいなあと、思っています。


リスクアセスメント研修 [安全教育]

seishi.jpg

先週、製紙工場でリスクアセスメントの研修を行いました。

(写真はイメージで、本文とは関係ありません)

昨年、工場で労災事故が増えたために、会社を上げて安全意識を高めよう、

ということで、以前から関連していた私に声をかけていただき、

安全面や人材育成面の顧問として関わらせてもらっている、ということです

 

私が、なぜこの会社と関わらせてもらったかというと、従業員と顧客を大切にしているからです。 

就業規則を拝見しても、整っていて読みやすく、従業員に対して手厚い福利を定めています。

顧客に対しても、品質、納期に厳しく、どの顧客も何十年もの取引を継続できています。

社風が私の考え方と合っているので、ぜひ社員の育成に力を使わせてもらいたい

との思いで、取り組んでいます。

 

リスクアセスメントとは、工場の中で危険な作業や場所がいろいろあるけれど

危険(リスク)を数値化して、最も危ないところを特定し、そこから対策の改善を

とりくんでいこう、というものです。

労災事故を1件でも減らそうという思いで取り組みます。

 

製紙工場ですから3交代で、全員が一同に会することができませんので

昼の番(8時~15時30分)のチームが終わったら食堂で行う、というパターンを

3チーム 2回繰り返し、計6回行います。

 

仕事が終わったばかりですから、疲れているかなと思いましたが

最初の挨拶は大変元気で、こちらのジョークにも素直に受けてくれたので

いい雰囲気で進めることができました。

説明はほどほどにして、受講者に何回か繰り返し手と頭を使うことと

みんなで声を掛け合いながらすすめました。

徐々に内容のレベルを上げていくことで理解を深めました。

 

次回は、同じようなやりかたで、会社の人にやってもらいます

私の作った資料を使ってもらい、同じように進めてもらいます

会社の人材育成は、社外の講師ではなく、自社内で教育出来る人を育て

その人がメインとして、従業員の教育を行うことが一番だと考えています

その考え方を理解していただき、次回は、社員の方にバトンタッチです

 

1/15(日)歩数 2,500歩くらい。(訳あって。。。^_^;)

 


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