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中堅社員の発奮 [人材育成のヒント]

昨日は、中規模の商社を訪問して人材育成について
お話を伺った。

創業者のもと、社員を家族のように大事に扱い
叱咤激励も忘れないと、業績を上げてきた企業だ。

ご多分にもれず、創業者がぐいぐいと引っ張ってきたため
社員の自主性が今一つ出てこない。

これから組織を活性化するために、社員の自主性を高めたい。

なので、教育についても、会社から誰誰をどの研修にと
指示するのではなく、社員のほうから、このようなスキルを
身に付けたいので、この研修に行かせてくださいと
申し出てくるように仕向けたい、

との方針だった。

考え方は理解できるし、私も本来教育とは
やらされるものではなく、自分が学びたいものを学ぶもの
だと思っているが、一朝一夕でそのような風潮を育てることはできず
思いと現実とのギャップに、教育担当者は悩んでいたそうだ。

私からのアドバイスは、

自分が何の仕事をやりたい、そのためにこの部分を伸ばしたい
ということは、普段の仕事時間中に考えるのは難しい。
どうしても、仕事優先になってしまうから。

だから、そのようなことを考える時間や情報を与える
仕組みを設けてみてはいかがでしょうか、と伝えた。

そこで、担当者が言うには、

そうなんですよ、なので、主任会、というのを作りました。

と、目を輝かせて話してくれました。

これは、部署や支店が横断して、主任さんが一堂に会して
仕事の相談をしたり、親睦をはかる会だとのこと。

定期的に、主任会を開催することで
その話題の中に、自分の将来設計やスキルアップを検討し
自らの教育ニーズを出していく、という時間を取りたい
との考えだった。

これは面白いなあ、と感心した。

そのような横断の集まりは、少なからず他の企業でも
存在しているが、仕事のことを話し合う場がほとんど。

このように、社員個人のことについて話をする場というのは
なかなか聞いたことがない。

事務局の負担が大きいので、まだ、1回しか開催されていないようだが

これから、ずっとひらかれていくように、願っています。

以上、中堅社員が発奮する仕組みの情報提供でした。


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