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自分ごとと他人事 [人材育成のヒント]

企業人の教育に関する仕事をしていると
いかに、受講者に納得させるかが、ポイントとなる。

受講者は、会社に出ろといわれて参加するひともいるので
自分で参加を決めて、受講料を払う自己啓発セミナーとは
趣が異なり、気持ちの持って生き方に、細心の注意を払う。

もっとも、上手に研修に能動的に参加させるには
受けている研修が「自分ごと」だと思えることで
受講者が前のめりに参加してくる。

このテーマは、たびたびブログでも述べている。


今回の大雪に関して、「自分ごと」と「他人事」の意識の差を
まざまざと見せつけられた。

今日仕事で、静岡県の沿岸地域の企業へ訪問した。

その地域は、雪が全く降らず、その企業へ通う社員も
雪の影響はなく、通常のように操業していた。

幸いなことに、納入される製品や部品の遅延も全く起こっておらず
ようするに、大雪は「他人事」なのだ。

災難が降りかからないほうがいいので、敢えて、自分から問題に
飛び込む必要もないので、それはそれでいいことだ。

そして、そこで働いている人たちから、日本各地の大雪に関する
大変な状況を教えてもらった。

高速道路で、二日間大渋滞になってしまっているとか、
死亡者まで、出てしまっているとか、
雪の重さでガレージがつぶされてしまっているとか。

これらの情報は、私は全く知らなかった。

なぜならば、私は、大雪災害地区に居て、2日間雪かきを
おこなっていたからだ。

要するに、「自分ごと」だったのだ。


これほどまでに、「自分ごと」と「他人事」の情報があることが
驚きだった。

災害が「自分ごと」の人は、自分が生きていくために必死で
正直、他の人がどうなっているかの情報を得る余裕がない。

そのかわり、何をどうすればいいのか、頭をフル回転にして
体を酷使して、何とか問題解決に専念した。


研修を「他人事」としてとらえた方は、恐らく多くの知識を得るだろう。
研修を客観的にとらえられるからだ。

しかし、それを職場で発揮できるかどうか、不明だ。


研修を「自分ごと」としてとらえた方は、他の人が何を言ったのか
どんな行動を取ったのかを、研修後覚えていないかも知れない。

そのかわり、職場で自分が何をすればいいのかは、発揮できるかもしれない。

必ずしも、こういう分類だけでは区分できないと思うが
こういう見方もできるのかな、と思いました。
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