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研修に込める私の思い その1 [仕事の信条]

昨日、弊社の2012年度公開研修スケジュールを公開いたしました。
ご覧になっていただいた方、誠にありがとうございます。
今日は、研修に込める私の思いを伝えたいと思います、よろしければご覧になってください。


私の研修に込める思いは、

 「 私は働く人に喜びを与えたい!」  です。


私は20年間、3社を転職して仕事をしてきました。

法政大学 工学部 経営工学科を卒業し、新入社員として入社したのが
自動車メーカーの協力会社です。
ここで、品質保証の仕事をしていました。
名前は格好がいいのですが、実際にやる仕事は、日産の工場の中で
自社製品の良品と不良品を仕分ける仕事(選別作業といいます)です。

今でこそ、そういう仕事も企業としては役割を持った立派な仕事だと言えるのですが
当時は、誰にでも、なんでも言う若造でしたので、ある日、ついに上司の上司の上司である
部長にこんなことを言ってしまいました!

「 部長! 私達、毎日毎日選別作業ばっかりしていて、本来の品質に携わる仕事が
なんにもできていないじゃないですかっ!!」

その時部長はやさしく「 村松君、そうだよな、選別作業大変だよな、嫌な仕事だよな。
いつもごくろうさま。
ところで、君がやっている仕事って、実は大きく会社に貢献しているんだよ。

うちの会社が納めた製品の中に不良品が1個でも入っていたら
全部返却されてしまうのだから、君が選別して、
いいものだけをお客様に購入してもらっているのだよ。
だから君は、会社の売り上げに大きく貢献しているんだ。」

と説明してもらいました。
正直に言うと、その時には理解できなく、ふてくされた気持ちは消えませんでした。
ただ、雲の上の存在だと思っていた部長が、丁寧に説明してくれたことには
ありがたいなあ、と思いました。

更に仕事はメチャックチャ忙しかったです。
一人で何社もの顧客を抱え、
本社は東京都大田区でしたが、茨城、栃木、群馬、埼玉、神奈川と
車で飛び回っていました。

1ケ月間、休みが全くなかったこともあります。
会社の寮で暮らしていましたが、寮には風呂が無く銭湯へ行っていました。
毎晩遅くまで仕事をしていたので、何日かに1度、先輩にお願いして

「すみません。銭湯11時閉まるので、今日は早く帰っていいですかあ」と言って
変えるような毎日でした。

同じ部署で働いてた女性が内臓を患い、長期入院してしまいました。
お見舞いに行ってあげたかったのですが、行く時間が取れず
結局その子は、回復せずにそのまま退職してしまいました。
あれは、今も心残りです。
忙しいからと言って、人間として不義理なことをしてしまったなあって。

会社の寮で、私の隣に住んでいた先輩が、ある日部屋に立てこもってしまいました。
そのうち、私の部屋の境にある壁に頭を、ゴンゴン打ち付け始めました。
総務の人が何人か来て、部屋をこじ開けて連れ出していきました。
私はどうなることかと、本当にドキドキしていました。

後から聞いたところ、その先輩は大変まじめな方で、仕事をきちんとこなしたいけれと
仕事量が多く、次から次へとこなさなければならないストレスに耐えかねて
ノイローゼになってしまったそうです。
しばらく後、先輩は退職しました。

結局、私はその会社を1年9ケ月ほどで退職してしまいました。
社会人としての心得は、ここでほとんどを教えてもらいました。
また、先輩には素晴らしい方ばかりで、いまだに年賀状での
お付き合いをさせてもらっている人も、何人かいます。

入社2年目の私が、今の私の研修に参加していたら
「この忙しいのに、くだらない研修に参加させられて!」
と、
恐らく仕事の忙しさと不満で、ぶーたれて参加していたでしょう。

私の研修を受講して下さる方がどのような状況かは、話を聞いてみないと分かりません。
ただ、私のような状況を抱えながら参加してくれているってことは
充分に想定しています。

大変でしょう、お疲れでしょう。
昨日も夜遅くまで、この研修に参加するために、残業して仕事を終わらしてくれたのでしょう。

昨日のトラブルの処理を同僚に頼んで、髪をひかれる思いで来てるのでしょう。

分かっています。知っています。

だから、あなたに喜んで帰ってほしいのです。

大変な思いをしてきたけど、行けと言われたから来たけど
参加してみりゃ、案外面白いじゃん。
これって、自分の仕事に使えるかもしれないな。

と喜びを与えたいのです。

働いている人、みんなに元気になって欲しいのです、そう願っています。

 

今日の歩数 5,611歩


 


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mizuho

先生のそのアツイ想いは、多くの方に届き、
きっと多くの方の喜びとなると、私も信じています!
by mizuho (2012-03-10 00:15) 

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