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若い人たちの元気の元 [人材育成のヒント]

今日は、若手社員とワイのワイのと語り合う機会を企業で設けてもらった。
22歳~25歳の男女5名と私で、仕事について、そして自分たちの夢について
熱く熱く語り合った。

近頃の若い者は、とか、ゆとり世代は、とかひとくくりにされてしまう世代だが
一人の人間として接してあげて、年齢関係なく尊敬し合って話しを聞くと
本当に素晴らしいエネルギーを持っていることが、今日改めて分かった。

その中で、若い人たちが仕事に関してどのようなことに、達成感や充実感を味わうのか
何に感動するのかを記録しておこうと思う。
日ごろ若い人たちと、どうやって接したらいいのか悩んでいる方に、ぜひ読んでもらいたい。

Q どんな場面で仕事の達成感や充実感を感じますか

Wさん
  私は、入社して2年間ずっと下っ端だったので、まあ、仕事も言われたことを
  正確にやればいいのかな、くらいに思っていました。
  ところが、3年目に、パートのおばちゃんが入ってきて、私がその人に仕事を
  教えることになってしまいました。
  
  最初にそれを言われた時、「 無理っ! 」って思ったのですが、他の人はみんな
  忙しそうだったし、「やるしかないかな、と思いました。

  それで、教えてみると、案外自分が仕事をちゃんと理解していたことに気付き
  「わあ、私って結構すごいじゃん」と思い始め、最初は絶対に無理だと
  思いこんでいたのが、なんか恥ずかしくて、断らなくてよかったな、と思いました。

  それから人に仕事を教える楽しさを覚え、もっと自分も仕事を覚えなければと思い 
  先輩に、積極的に質問して、どんどん吸収していきました。

  後から気付いたのですが、私の上司がなぜ新人の私に教えることをさせたのか
  それは、もっともっと仕事を覚えて成長しなさい、っていう好意だったんだと思います。

Kさん
  私の部署は5名いました。その中でスーパーばいばり仕事をこなす女性の社員の方がいて
  「うわ~すごいなあ」と憧れていました。
  私が分からないことがあって聞くと、何でも即座に答えてくれました。
  また、他の部署から私に難しい依頼がきて悩んでいると見てくれて、
  新人の私に無理そうな仕事と分かると、他の部署の人と直接話しをしてくれて 
  解決してくれました。本当にすごい人でした。

  ところが昨年、あこがれの先輩を含めて3名退職してしまったのです。
  私を含めて、5名から2名になってしまいまいた。

  それまで、何から何まで先輩に頼り切っていた私が、覚悟を決めました。
  もう自分がやるしかないと。

  最初は若い女の子なんて、社内の人にも業者の人にも相手にされずに 
  悔しい思いをしました。 

  ところがある日、とても古い部品を発注しなければならなくて、社内の人も
  誰もわからなく、図面もないけど、その部品がないと修理に困る
  という依頼が私に来ました。

  私は、1日中、業者に電話をしまくりました。
  全然相手にもされなくて、途中で嫌になりそうでしたが、
  この部品、1点がないだけで、会社のみんなが困るということが分かっていたので
  なんとかみんなの役に立ちたいと思い、断られても断られても電話をしまくりました。

  夕方、ある業者が、「あっ、それ分かるよ。手配できるよっ」って言ってくれたときの
  嬉しさは今でも忘れません。 
  すぐに、依頼してきた人のところに報告に行きました。
  その人は、まさかその部品が手に入るとは思っていなかったので
  「Kちゃん!! すっげ~~じゃんっ!」と喜んで、ほめてくれました。

  人の役に立つって、こんな嬉しいことだと初めて知りました。
  あきらめないって、言葉でいうのは簡単だけど、自分が出来たことの充実感は
  今までの人生で味わったことのないものでした。

  今から考えてみると、自分がすごかったのではなく、私の先輩たちが
  ずっとずっと長い間、いろんな業者の方と上手にお付き合いをしてきてくれたおかげで
  見つけることができたんだなって思います。
  会社って、先輩がたって、本当にすごいなあ、って思いました。

 

もう一人、Mさん
  私の上司は、すっごく厳しい人でした。いろんなことに注意され、怒られて
  毎日毎日泣いていました。会社に行くのが嫌になり、1年目で退職を
  真剣に考えました。

  ですが、私はもともと負けず嫌いなので、なんとか怒られないようにしようと
  まわりを見て、みんなが何を考え、どのように仕事が回っているのかを
  一所懸命分かろうとしました。

  それでも、怒られたり注意されたりの毎日でした。

  入社して1年たったころのことです。
  会社に大変な問題が発生して、その担当が私の上司でした。
  上司のところに、毎日大勢の人が来客され、それも会社にとって 
  重要なお客様ばかりでした。

  私は来客一切の仕切りを任されました。
  分刻みにスケジュールで大切なお客様が見えられるので
  私は、まず応対し、応接室にお通しし、お茶をお出しし
  空調などに気を配り、そうこうしていると
  今まで上司と打ち合わせをしていたお客様がお帰りになるのでお見送りをし、
  お待ちいただいたお客様えを、すぐに上司の部屋にお通しして、
  新しいお茶をお出しし、
  また次のお客様が来社されたので、お出迎えし、という毎日がしばらく続きました。

  やっとひと段落して、上司と一種に打ち合わせ場所を片付けていると
  いままで一度もほめてくれたことがなかった上司に、こう言われました。

  「やっとOLっぽくなったな」

  最初は意味がよくわかりませんでしたが、いずれにしてもほめてもらったことは 
  分かりました。
  びっくりしました。
  
  それまで、なんとか怒られないようにと後ろ向きに考えて、上司を敵だ 
  くらいに思っていた私が、実は、上司の役に立ちたいと思っていたことに
  気付きました。
  そして、役に立ったってことが、相手の言葉で分かった時の感動は、忘れられません。

  「OLっぽく」というのは、人をほめたことがない上司の、最大限のほめ言葉でした。
  ようするに「一人前の社会人になったな」と言ってくれた、と理解しました。

  その上司は、もう会社にはいません。

  今になって、あの厳しさがあるから今の私があると思えます。
  会社を辞めなくてよかったと 思っています。
  厳しく育ててくれて、心から感謝しています。

  今の上司は、逆にとても優しいです。
  人間関係は良好なのですが、正直物足りなさを感じる時があります。
  贅沢かも知れませんが。

  あの厳しさが懐かしく思えます。

 

若い人たちの言葉を素直に受け取ってあげる、それが大事だなと思いました。

 

 

今日の歩数  12,203歩


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