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海外進出の相談 [人材育成のヒント]

昨日、企業を訪問して、海外進出についての相談を受けた。
同じ境遇の企業の方に、参考になればと記録に留めておきます。

自動車関連部品の製造を行っており、従業員規模は、30名以下。
自動車メーカーの協力会社に納める部品を作っているため
2次下請けくらいでしょうか。

悩みは、国内では部品の受注量と単価が下がってきていて
このままでは、じり品状態になってしまう。

仕事仲間は、徐々に海外に出ていく企業もあり
自分たちもどうしようか悩んでいる。

仕事量が減っていることは従業員も分かっているので
将来への不安も募り、企業のこれからの発展と、従業員の安心と
希望を、つなぎ止めたい。

どの国に進出したらいいのか。

どの程度海外に製造を移管すればいいのか。

自社工場を建てればいいのか、それには最低でも億の単位の
費用が必要だが、その資金を用意してでも海外へ
出た方がいいのか

今いる人材を、どのように育てていけばいのか

等々、製造業である中小企業ではほとんどが抱えている
悩みを、そのまま持っている。

個々の企業の状況や、持っているノウハウ、資金力等々
異なるので、そのままアドバイスは出来ないので
更に、特徴となることをヒアリングした。

そのうえで行ったアドバイス。

 1) 後発組をラッキーと思いましょう
    先に進出した企業から情報を取り、リスクを減らしましょう

 2) 同業他社の数が少ない国に進出しましょう
    海外へ行ってまで、競争する必要はありませんね。
    相手は世界ですから

 3) 海外の工場の取引先は、日本の系列とか関係なく
    国内では、取引することなど考えられないような企業との関係を築きましょう

 4) 違う業界の企業と提携を組みましょう
    せっかく海外へ進出したら、業界のリスクを軽減するために 
    例えば国内が自動車業界に属しているのであれば、海外では
    電機業界の企業と取引すると、業界リスクを減らすことができます

 5) 海外進出することで、従業員と一緒に夢を語りましょう。 
    可能であれば、どの国に進出するかを従業員と一緒に考えるなど
    活性化につなげてはいかがでしょう

 6) 海外に進出することを前提に新入社員を採用しましょう
    
人材獲得の幅がひろがるのではないでしょうか

等々、アドバイスさせてもらいました。


そして、最後に、もっとも私が勧めたかったこと。
それは、この企業、無事故記録が920日あるとことで表彰されていました。

これこそが、海外へ進出する、もっとも売り言葉になると思いました

日本の企業で、無事故を3年近く続けていた。
それは素晴らしい工場運営のノウハウを持っているわけで
安全で海外の工場の指導ができるわけです
。実績を出していますから

結局のところ、その企業、その工場の特色を活かすことが
海外進出のカギだな、と感じました。


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