何もないところから

何もないところから作り上げる

面白そうだな、と思う人はいるでしょう。

面倒だな、と思う人もいるでしょう。


私たち、人を育成する仕事に携わっていると
何もないところから作り上げる場面が大変多い。

どこかで似たようなものがあったなかなあ、と思って
探して見つけてみても、その企業に合わせて考えると
何か違う。何か分からないけど違う。

と思うことが良くある。

なので、定型業務にしにくい。
いつも、オリジナルの仕事になる。

それが楽しいのだけれどね。


企業は人が作っている。
他にはできない技術を駆使した製品も
人が考え、人が作っている。

素晴らしくお客様に満足していただけるサービスを
提供する店も、人が人を接客している。


人はみな違う

だから、人を育てるのは、すべてオリジナルになるのだろう

当たり前だけどね。


先日、コンサルタントとして伺って企業は
企業そのものが、何もないところからスタートしていた。

いまだに、ないものが多い。

いや、ないものを作っているのだ。

新しい事業や、取引先を次々に開拓していくので
必然的に新しい部署や、ポストが生まれ
そこに据えられた人が、何もないところから
作り出していかなければならないのだ。

自分とおなじだなあ、と心の中で笑ってしまった。


私は、企業に勤めていた時に、常に新しいものを
追い求めていた。

誰もやったことのない仕事、顧客。
仕事のやりかたも、誰もやったことのないやり方を
工夫して実践してやっていた。

新しい工場ができるといえば、真っ先に行かないと
気が済まない。
そんなことをしていた。

なので、企業も新しいところを求めて、３つも変わってしまった。


ひとつのことを、じっくり出来る人のことを、すごいなあと
つくづく思う。自分ができないから。


先日伺った企業は、継続して関わらせてもらうことになった。

長期的な視点で、人材育成に関わっていくことができる。
ありがたい。

でも、その途中で、軌道修正があるし
新しいことを始まることで、今まで準備してきたことが
無になってしまうかも知れない。

仕方がないな。

自分が法人になったようなことなので。

自分を見ている気持ちで関わっていこう。


何もないところから作り上げる。

常に心をリフレッシュして、取り組もう。