窓を全開にして

私の家は富士山の麓にあり、冬は本当に寒い。

真冬の最低気温はマイナス８度。

一番寒い日は、日中でもマイナスのまま、という日もある。

なので、窓を開けるのは、掃除をする時くらいで
後は、ずっと締め切ったままである。


冬が終わり、春になると、気温もあがってくるのだが
寒さよりも、もっと恐ろしい敵がいる。

それは、家の目の前にそびえたつ杉とヒノキだっ！！

私は３０年以上花粉症に苦しんでいる。

杉の木を見るとそれだけで、鼻がむずむずする。

だから、外が暖かくなっても窓を開けることができない。
絶対に空けることができない。


しかし、今朝、窓を全開にしたい欲望にかられた。

ここ数日、天気がぐずついていて、すっきりせず
今朝、素晴らしい天気だったから、思わず外の空気を
家の中に入れたくなったのだ。


窓をあけたら、花粉が、とも思ったが
思いたったら止められない！

ええいっ！！　とばかりに、全部の窓を開け広げた！


う～ん、気持ちいい！！

外では、ほととぎす　や　ひばり　があちこちで
さえずっている。

空気もひんやりしていて、心地いい！


あ～、思い切って、窓を全開にしてよかったあ。


自分の窓を開けるのが、憚れる（はばかれる）時があります。

この人に本心を言っていいものか？

この人の考えていることが読めないから、自分もそうしよう、とか。


でも、そのまま付き合っていると息苦しくなる。
そんな時に、自分から、自分の心の窓を全開にすると
案外、心地よいかも。

そんなことを、ホトトギスから教えてもらいました。