キャリアマップ検討会 その２

昨日は、今年から始めているある企業の
人事コンサルに訪問した。

もう何回だろう。７回目くらいかな。

当初は、私が企業の人事の方をリードして
ああでもない、こうでもない、とやってきたが
最近は、立場が逆転して、人事の方が積極的に
発言したり、アイデアをだしてくれるようになった。

いい傾向だ。

人事制度や評価制度は、私たち外部の者が勝手に
作るのではなく、企業の方が自分たちにあったものを
作ってくれるのが最もいい、と考えている。

企業側の負担も相当あるが、大変だと感じるのは最初だけ。

要領がわかってくると、それまでの与えられている感から
自分の身になって考えることができるので
とたんに、面白くなってくる。

そうなればしめたもの。

どうやってそこへもっていくかが私たちの仕事。

で、毎回試行錯誤して、昨日はここまでたどり着いた。


キャリアマップを考えるにあたって、業務別、階層別に
欄をつくり、特徴を記入したワードの表をつくった。

それを、会議室にホワイトボードにプロジェクターで映して
思ったことを書き込んでいこう、というものだ。

更に、具体的に考えられるように
個人名を書いたマジックシートをホワイトボードに張り付けて
対象者が、将来どの役職が望ましいのか。

組織のバランスは取れるのか。

今、この人は本当にここでいいのか、等を
健闘していった。



最初に私がいろいろ、個人のマジックシートを
あちこちに動かして、ここはどうか？　あそこもあるのか？
とか動かして、その都度人事の方の印象を聴いていった。

そうこうしているうちに、人事の方が立ちあがって
自分でマジックシートを動かし始めた。

更に議論が高まってくると、企業の人同士でいろんな人の名前が
ポンポンでてきて、もう私には分からない。

後はどうぞ、ご自由にやってください、と言う感じ。

私はひたすら聞き役に徹して、
気が付いた点を、パソコンで、ワードに追記していったり
矢印を書きくわえて、議論を整理する黒子役に徹した。

はっと気が付くと、とっくに予定の時刻を過ぎている。

最後のまとめに入る時に、人事の方から、

「いやあ、先生。集中していると時間が経つのが早いですねえ」


これだ！！


やらされている感があると、ただ座っているだけだが
自分が自ら取り組むと、没頭できる。

そうなるためには、こちらが相手のこと（相手の会社のこと）を
真剣に考え、どうしたらよくなるかを一緒にアイデアを出すことで
やる方が見えてくる。


まだまだコンサルは長く続く。

次の引き出しは何がでてくるのか。

自分の想像力にも期待するよ。