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元気の出る中小企業 [人材育成のヒント]

昨日は、元気のある!樹脂成型加工業の中小企業を
訪問してきました。

製造業の中小企業と言うと、大方がメーカーの下請けで
頑張っているのですが、親メーカーの方針により
自社の経営が左右されることが、大きいです。

この企業も、開業当初は、素晴らしい製造技術により
親企業よりもすぐれた品質の樹脂加工で
製品を成型できたので、製造下請けの地位を
確立できていました。

この企業の技術により、親メーカーは業界でのシェアを伸ばし
業界のトップメーカーにのし上がった、といっても過言でない
くらいだったそうです。

いわゆる、親会社が恩義を感じていた、ということでですね。

ところが、そういう昔の恩義を知っている方は徐々に退職され
今は、単に下請け企業の一つです。

ようするに、何十社もある企業リストの1行に過ぎないということです。

何年か前、親メーカーの購買部が、下請け企業に対する
満足度調査をおこなったところ、この企業は下位に
沈んでしまったそうです。

いくつかの評価項目の中で、納期や品質はトップクラスだったのですが
コミュニケーション、という項目が相当低い点だったそうです。

そうです。

昔、おれたちが支えてやっていた、という自負がまだ
企業の根幹を支える人たちの意識に残っているのです。

でも、親メーカーのほうは、代替わりをして
そんなことを知らない人たちばかりなので
「言うことを聞いてもらえない」とか「すぐにきてもらえない」
という不満が、評価となって現れてしまったようです。


で、どうすればいいのか?


ですね。下請けからの脱却です。

現在、その方向に取り組んでいました。

その苦労話を伺うと、こう言っては申し訳ないのですが
大変面白く、興味深く、この経験は、ノウハウとなり
中小企業ですが、蓄積されていくと、確信しました。


画期的な製品を開発して売り出したのですが
すぐに、外国企業に、そのままパクられてしまったこととか。

現在市場に出回っている製品よりも、3倍の耐久性を持つ
製品を開発し、売上を伸ばしていったところ
あまりにも、耐久性が良すぎて、買い換えてもらえない話とか。


やったからこそ、分かった経験ですね。


当初は社内で、反対が出たそうです。

下請けでやっていれば、安定した受注があり
わざわざ、売れるかどうか分からない自社製品を開発し
その販路を開拓するなんて発想は、全くなかったそうですから。


私からのアドバイスは
それだけの、技術をもっているのだから
英語のHPを作って、

maid in japan を強調して
世界に売り出すようにしたらどうでしょう?

と告げました。

今のところ、国内向けしか想定していないようですが
更に、発想を柔軟にしてもらえれば
きっと、もっと元気な企業になるのでは?

そんな予感を感じさせる企業訪問でした。

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