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サラリーマンに歴史あり [思ったこと]

昨日お会いした方は、人に歴史あり。というような
経歴をお持ちの方だった。

激動の、とか、波乱万丈、ということではなく

へ~~っ。そういうことってあるんだあ。
という劇的な経歴を、話していただいた。

その方は、中堅企業の企画に所属していた。
企画と言うと、経営者の元で、特命の仕事をこなしたり
企業全体に及ぼすことを、各部署に経営者になりかわって
指示を行う。そういう部署だ。

経営者と一体となって仕事をするので
労働時間とか、あってないようなものだし
定型の仕事などというものはない。

そんな彼は仕事のやりがいを感じることもあり
また、重圧からつぶれそうになってしまったことも
あったそうだ。

そして、昨年、企業の経営が悪化したのと
その地区の土地計画が再編となり
工場の閉鎖が決まり
大規模なリストラを敢行しなければならなくなった。

彼はその実務を任されて。3分の2ほどの従業員を
リストラした。

仕事とはいえ、並大抵の仕事ではなかったと
推測が付く。

そして、リストラがほぼ予定の人数に達した時に
彼は、会社に退職の申し出を行った。

「もう、私の役目は終わったので退職してもいいでしょうか。」
と切り出したそうだ。

辞めた後のことは無計画で、コンビニでバイトでもしようか
ぐらいにしか考えていなかった、とのことだった。


そんな時に、彼に「うちに来ないか」と声を掛けてくれる人がいた。

それは、近隣の会社の社長だった。

彼は悩んだ。

リストラされた人の中には、次の就職先が決まっていない人もいて
自分だけが、このようにいい目にあっていいのだろうか。

通勤距離も全く同じ。

声を掛けてくれた社長は、以前から顔を知っていて
その人柄には好印象を持っていた。

仕事は、以前の仕事と同じではないが
ある程度知っている職種だった。

彼は好意に甘えて、退職後すぐにその会社へ
再就職した。

あとから分かった話だが、前の会社の社長と
声を掛けてくれた会社の社長との間で
そのような話があったそうだ。

「うちの~~を、そちらで預かってもらえないか」

「いいですよ、彼なら頑張ってくれそうだし
 丁度、ポストが空いていますから」


彼は、今の会社で焦らず、しかし人への感謝と
自分の運命に従って、仕事を全うしていこうと
心に誓っている、そうである。

私も、そんな彼を応援したい。



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